カメラが得意な人が結婚式のカメラマンを頼まれてしまった時の対応方法
どうも、カメラ大好きなわたかです。
10代の頃からカメラ大好きで、一眼レフカメラはキャノンの40Dを初めて買って撮りまくったものです。
それからキャノン信者の道まっしぐらで、それから5Dmark2 5Dmark3 5Dmark4 6Dと購入し趣味からいつの間にかブライダルカメランをしていた時期もありました。
ここ数年でデジタル一眼レフカメラがかなり普及し、「カメラ結構得意だよ」といえる人も多くいるんじゃないかと思います。
そんな人のために、結婚式でカメラマンを頼まれてしまった場合の対応方法をお伝えしていきたいと思います。
またこれからブライダルカメラマンを目指したい方にもお読み頂ける内容だと思います。
※この記事の目的は、各シーン別の撮りたいもの知ることと、露出がアンダーすぎ、オーバーすぎを防ぎ、最低限見れる写真を少しでも多く残すことを目的としています。プロ向けの記事ではありません。カメラがわりと得意なアマチュアカメラマン向けの記事です。プロの方は参考になりませんのであしからずご了承ください。コメント頂いた内容については加筆修正しております。
結婚式を控えていて、友人にカメラマンを頼もうと考えてる方へ。
最初にこれだけは言わせてください。
カメラが得意な友人の代わりの代弁します。
カメラが得意な友人にカメラマンを安易に頼まないであげてください。
切実にお願いします。理由は2つ。
1つ目は純粋に結婚式を楽しみたいのです。結婚式でカメラマンを頼まれると、いい写真を撮らないといけないので楽しむとかそんな余裕なくなります。
2つ目は結婚式の撮影ってすごく難しいんです。いくらカメラが得意だよっていう人でも結婚式の撮影は経験がないか少ない人がほとんどです。はっきり言って現場のプロカメラマンが撮るような写真はまず撮れません。あとで期待していたような写真じゃなくてがっかりするくらいなら頼まないであげてください。
撮影を頼まれてしまったカメラが得意なそこのあなたへ
断れずに撮影を受けてしまったそこのあなたへ、必要な機材と結婚式の流れ、撮影ポイント等を教えます。
理想的な機材
カメラマンの趣味嗜好により品揃えは変わりますが、ブライダルカメラマンの基本的な機材類です。
これだけ揃えるとかるく100万超えます。
結婚式の撮影を頼まれた友人は、その期待に応えようと大枚をはたいて機材を揃えようとします。何度も言いますが気軽に撮影を頼まないようにしよう。
現実的な機材
おそらく、趣味カメラマンの一般的な機材だとこんなところでしょうか?
基本的にカメラは2台体制です。理由はバックアップのためと、切り替えを素早くするためです。しかしなかなか一眼レフカメラを2台持っているという人は多くないと思いますので、なんとか1台で頑張ろう。
◯ストロボ
それぞれのカメラにガイドナンバーの大きいストロボをつけよう。片方のカメラだけでもなんとかなりますが、どっちのカメラにどのレンズが来てもいいようにストロボは両方つけておいた方が無難です。
会場によっては天井が高く天井バウンスができない場合もあります。その場合はディフューザーをつけて撮影するのも有効です。
外光や環境光、壁や天井の色が入り乱れ、ストロボの発光色が合わない場合もあります。ストロボを使い慣れていない人が色を合わせるのは大変なので、多少色が合わなくても、ここはしっかりと露出を確保することを優先したいところです。
◯広角レンズ
主に集合写真や乾杯のシーンなどで広角レンズは使用します。あまり出番はありませんが、広い画がほしい時があるので、用意したいレンズです。
◯標準レンズ
結婚式は昼間の場合もあれば夜の場合もあります。また花嫁の手紙のシーンは大体暗くなるので、F値が4.0クラスのレンズではISO感度を上げる必要があるので、できれば通しF値2.8の標準レンズが好ましいです。
◯望遠レンズ
70mm~300mmあたりの望遠レンズで、これも通しF値2.8クラスのレンズが好ましいです。
式場の広さにもよりますが、広い会場だと望遠レンズがないとキツイ場合があります。
カメラ好きの中の格言みたいなものに「ズームに頼るな脚で稼げ」っていうのがあるんですが、確かにその通りです。しかし結婚式は別です。カメラマンの都合で式は進行くれません。進行の流れ、新郎新婦の動き、ゲストの動き全てを予測、把握した上で最適なポジションを決め、先手先手で動かなくてはなりません。そしてその上で1000枚以上撮影するのです。最適なポジションに移動している間に式はどんどん進みます。足で稼いでる暇などないんですね。
ワイド側が300mm通しF2.8だと、シグマの120-300F2.8 DG OS HSMがありますね。
出番は少ないですが、物撮りで指輪のアップを撮ったりします。
◯単焦点レンズ
単焦点レンズは必須ではありませんが、暗いけどストロボを発光させるのが好ましくないシチュエーションなどで使用します。カメラマンの撮影スタイルでどの画角のレンズを使用するかは人それぞれです。
撮影前に押さえておきたいポイント
プランナーに当日の進行表を貰えるか交渉しよう
ほしいと言えば大体コピーをもらえます。
撮影モードは必ずRAWで!
露出アンダー気味で撮影しよう。RAWで撮ればあとでなんとかなります。白飛びしてしまったらRAW編集でも補正できません。アンダー気味であれば多少露出が狂っていてもRAWで撮っていればあとで補正はなんとかなります。
シャッタースピードに気をつけて!
結婚式は暗い場合が多いので、必然的にISO感度を上げるか絞りを開放するかシャッタースピードを遅くするかのどれかです。シャッタースピードを遅くしすぎるとブレブレの写真を量産することになるので気をつけよう。
バッテリーとメディアカードの予備は忘れずに!
途中でバッテリー切れを起こすと大変です。バッテリーは最低2つ以上はもって行きましょう。メディアカードもこういうタイミングで書き込みエラーなんてことが起こる可能性も無きにしもあらず。予備のメディアカードも持っていこう。ストロボがある場合も予備の乾電池を忘れずに!
撮影の流れ
プランナーにもらった当日の進行表を胸ポケットに忍ばせて、常に時計を見ながら動こう。
結婚式場入り
外観と小物類を撮影しよう。お支度が始まる前にドレスや靴、指輪を撮影します。あまり早くに到着すると、小物類の準備ができていない可能性があります。一通り撮影した後に、時間をおいて変更点がないか確認した方が無難です。
新郎新婦のメイクが仕上がったら
新郎新婦のイメージカットを撮影しよう。新郎のブートニアやネクタイを締めているところやジャケットを羽織るところなど撮影するとGood。新婦はリップシーンやイヤリングを自分でつけているシーンなど。ネイルも結婚式仕様でとても綺麗になっているので、ネイルも撮影してあげると喜びます。
ゲスト受付
受付の様子を撮影しよう。芳名帳に記入しているシーンや、談笑しているシーンなど。受付が一段落したら、受付をしている友人を撮影してあげよう。
前撮り・リハーサル
結婚式場によって違いはありますが、リハーサルの前後に前撮りができます。ポーズの指示は経験がないと難しいので、自然な感じで談笑してる様子を撮ってあげれるといいですね。
挙式本番
持ち込みカメラマンや友人だと、式場内を自由に動けない可能性が高いです。もし動けるなら自由に動き回ってください。挙式本番のカメラマンの動きを詳細に書こうとすると、それだけで記事が数本書けてしまうので大事なところだけ。
人前式やチャペル式の場合は誓いのキスがありますが、必ず広い画角で撮影しましょう。アップの誓いのキスの画は恥ずかしいものです。広い画で撮れば、周りの雰囲気もわかりますし、キスをしている二人の画も小さくなるのでそこまで恥ずかしくはなりません。
挙式退場シーン
フラワーシャワーなどが行われる可能性が高いので、フラワーシャワーが行われる道の最後の方まで行き、歩いてくる新郎新婦を撮れるだけ撮ります。
披露宴
開演前に会場内の装飾品を撮影しよう。会場風景、小物、ウエルカムドリンク、料理等を撮影します。あとあとアルバムを作成するときにこういったカットがあると喜ばれます。
開演中は新郎新婦とゲストとの関係性がわかるような写真を撮ろう。友人や家族などと接しているときはとてもいい表情をしています。
お色直しなどでお二人が退場する時はぜひ一緒に付いて行って二人だけになったときの自然な表情を撮影しよう。
ケーキカットは1か所にとどまらず動き回っていろんなアングルで撮影しよう。引き、寄り、新郎新婦の表情、ゲストの反応、ケーキの物撮りなど、撮るものはいっぱいです。
花嫁の手紙は披露宴のクライマックスです。手紙を読む新婦と寄り添う新郎、そして両家の両親、ゲストの表情を撮影しよう。涙を流すシーンなど撮れたら最高です。
手紙を渡す瞬間は、花嫁側撮るようにしよう。新婦と新婦の父のよい表情が押さえれるとGoodです。
お見送りは、新郎新婦も緊張がとけリラックスしています。ゲストを見送る新郎新婦、両家の両親、ゲストの笑顔を撮影しよう。
まとめ
とりあえず全体の雰囲気がわかるようにゲストを入れつつ新郎新婦の写真を撮り、友人ならではの2人の自然な笑顔が撮れるようにがんばりましょう!
今日はこの辺で!